| トランク・ボックス Ver 2.0の作成 |
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 2002年1月13日、トランク・ボックスのVer 2.0を作成しました。Ver 1.0が痛んできたのと、使い勝手の悪い面に嫌気が差してきたことがきっかけとなりました。 さらにとどめをさしたのが、この損傷。 昨年秋にオフロードパークに行った時、ラゲッジネットのフックがリアゲートで押されて、見事に手前の蓋の部分が割れてしまいました。 |
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- 設計
- 材料集め
- イレクター部材
- 木材
- その他
- 作成
- イレクターパイプの組み立て
- 木材の切り出し
- 板の固定
- 完成
- 蓋を閉じている状態
- 蓋を開けている状態
- スピーカー台
カタチとしては、Ver.1.0と同じですが、イレクターでフレームを作り、面に板を張る、という構造にしました。アルミのアングル材でフレームを作ることも検討したのですが、強度を持たせるには、結構な厚さがいるし、アングル材同士の接合方法も素人には難しそうだったので、やめました。
イレクターは、様々なジョイントがあるので、きちんと設計しておかないと、店で困ることになります。私の場合は、以前に入手しておいたカタログで調べましたが、矢崎加工株式会社のイレクター部材ページに同じ情報がありますので、参考にすると良いでしょう。
例によって、ヨレヨレの設計図…。
イレクター部材は、ものによっては結構な数を必要とします。今回はD.I.Y.店を何件も回って、やっと集めたのですが、コメリ・ドットコム ホームセンター市場 等で通販していますので、苦労しなくても確実に購入することが可能です。
| 品番 | 用途 | 個数 |
|---|---|---|
| 28mmイレクターパイプ(900mm) | 以下を切り出し。 ・806mm ×２本(底面横方向用) |
2 |
| 28mmイレクターパイプ(1200mm) | 以下を切り出し。 ・1166mm ×２本(上面横方向用) ・376mm ×６本(奥行き方向用) ・266mm ×４本(高さ方向用) |
5 |
| J-4 | コーナー用ジョイント(３方差込) | 4 |
| J-5 | コーナー用ジョイント(３方差込) | 4 |
| J-12B | 中間コーナー用ジョイント(１方通し＆２方差込) | 4 |
| J-112A | コーナー用板受け(底板＆スピーカー台用) | 12 |
| J-113 | 板受け(背板＆側番＆天板開閉蓋＆手前開閉蓋用) | 20 |
スピーカー台は、強度重視。上にカーペットを張りつけるので、見た目にこだわらずにカットベニヤを、箱の枠の部分には、強度はあまり必要がなく、ある程度の見た目が要求されるので、シナベニヤを、蓋と底の部分には、強度と見た目が要求されるので、アガチス材（ナンヨウスギ科アガチス属の落葉高木）を選択しました。
アガチス材を選択した部分も、見た目的にはシナベニヤでもＯＫだったのですが、反りが大きく、サイズの大きい箇所には不向きなようなので、やめておきました。本当はパイン材が良かったのですが、適当なサイズがなかったので、妥協しました。
下の表での板のカット寸法は、計算値です。実際は、イレクターのフレームを作った後に、現物合わせで採寸し直したので、異なっている可能性があります。
| 品名 | 用途 | 個数 |
|---|---|---|
| カットベニヤ(600mm×450mm×12mm) | 以下を切り出し。 ・376mm×143mm ×２枚(スピーカー台用) |
1 |
| シナベニヤ(900mm×300mm×6mm) | 以下を切り出し。 ・806mm×276mm ×１枚(背板用) |
1 |
| シナベニヤ(600mm×450mm×6mm) | 以下を切り出し。 ・376mm×276mm ×２枚(側板用) |
1 |
| アガチス材(900mm×300mm×13mm) | 以下を切り出し。 ・806mm×276mm ×１枚(手前開閉蓋用) |
1 |
| アガチス材(900mm×400mm×13mm) | 以下を切り出し。 ・806mm×187mm ×２枚(天板開閉蓋) ・806mm×376mm ×１枚(底板用) |
1 |
| 品名 | 用途 | 個数 |
|---|---|---|
| ステンレス角蝶番38mm(2個セット) | 天板２分割の繋ぎ合わせ用 | 1 |
| 取手(2個セット) | 天板＆手前板用 | 2 もう1セットをVer 1.0から移植 |
| ステンレス掛金35mm | 蓋のロック用 (未設置) |
とりあえず、6 |
| カーペット | 天板貼り付け用 | 適当に |
イレクターパイプのカットには、専用カッターを使いました。専用カッターを使えば、曲がらず、音も立てずにカットすることが出来ます。
専用カッターは、ちょっと値が張る(\3,000程度)ものですが、今後、イレクターで何回もDIYするだろう…と睨み、初期投資しました。
で、カットしたパイプとジョイントを仮組みし、車内に設置してみます。案の定、上部のパイプがロールバー付け根に干渉したので、さらに10mm程カットし、ちょうど良いサイズとなりました。
仮組みＯＫであれば、各ジョイントを接着し、固定します。接着には、専用の接着剤を使用します。接着強度が完全に高まるまでには24時間程度かかるようです。
ベニヤ、シナベニヤは楽にカットできましたが、アガチス材は比較的硬く、ノコギリでのカットは疲れました。丸ノコが欲しい…。
イレクターの板固定ジョイントを使用し、4mm皿タッピングビスで板を固定します。
途中経過は、撮影する余裕なんてなかったので、いきなり完成写真です。
この撮影の後、手前蓋には黒のカッティングシートを貼りました。板の保護と、見た目の向上のためです。
あと、鍵はまだ付けていませんが、掛金と南京錠の組み合わせになるでしょう…。
蓋を閉じた状態は、ほぼVer 1.0と同じです。
カラーボックスを流用していたVer 1.0と較べると、ジャストサイズになっています。
Ver 1.0と同様に、天板と、手前の板は蓋になっており、独立して開閉できます。
手前の蓋の開閉は、Ver 1.0と同じように出来ます。天板の上にも物を積んだ時など、これが重宝します。
天板の開閉方法については、Ver 1.0での不満を解消すべく、変更してみました。
Ver 1.0では、左右２分割で開く方法だったのですが、これだと、車内から開ける場合に、天板が幌のリアスクリーンを擦ってしまい、傷をつけてしまわないかと冷や汗ものでした。
今回は、前後方向へ開く方式にしたのですが、やはり、天板１枚のままでの跳ね上げは厳しいので、天板を中央で前後２枚に切断し、ヒンジで繋ぎ、折りたたむように開けられるようにしました。
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また、イレクターと各開閉板とのジョイントには、J-113を使用しています。このジョイント部材に、ヒンジ兼キャッチャーの役目を担わせているために、両側からの開閉が可能になります。すなわち、天板は車内側からもリアゲート側からも開くというわけです。
このJ-113には、若干の加工を加えてます。J-113は、パイプにはめ込んだり、外したりが可能な形状になっているのですが、それが本来の目的ではないらしく、そのままの形状では、付け外しも回転もきつくて困難な状態なのです。そこで、パイプをくわえる部分を短く(開口部が大きくなるように)ニッパーで切断し、ヤスリがけをして表面を整えました。これにより、無理なく開閉できるようになりました。なお、蓋の両側がヒンジ兼キャッチャーになっているため、蓋を取り外してしまうことも可能です。
ホイールハウスの上を覆うように貼った、天板の両端部分は、リアスピーカーの設置台にしています。本当は、前向きに設置したいのですが、これで十分。
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使い勝手が非常に良くなり、大満足です。 あとは、これが、オフロードでどの位耐える強度をもっているか、が問題ですね…。 |