エアコン不調

エアコン不調

2003年の夏は、エアコンの不調に悩まされていました。
来年の夏まで持ち越しは辛いので、寒くなる前に何とかしたかったのですが、11月に入り、ようやく修理できました。

症状
- コンプレッサーが回らない。
  - エアコンスイッチを入れても、回ってくれない。
  - エアコンスイッチを切ると、その一瞬だけ回ろうとする気配が感じられる…。
  - エアコンスイッチのインジケータは、ぼんやりと点く感じ。
  説明は難しいのですが、こんな感じでした。
  最初のうちは、症状が出たり出なかったりしていたのですが、そのうち、まったく回らなくなってしまいました。

とりあえず、部品を調達

サービスマニュアルと睨めっこをしながら、いろいろ考えた結果、どうやら電気系統があやしい、と推測しました。
あとは、パーツリストを眺めながら、当てずっぽうで、以下の部品を調達してみました。

品番	品名	数	金額 (2003.9現在)
95571-73A00	スイッチ，エアコン	1	1,500
95575-73A02	コントローラアッシ	1	8,500
95579-73A02	ボリュームアッシ	1	1,200
95576-73A00	リレー，コンデンサークーリングファン	1	1,300
95451-78041	サーミスタ，エバポレータ	1	1,000

交換

　当てずっぽうで、いくつも部品を買ってしまったくらいなので、当然ながら、故障箇所の特定も当てずっぽう。部品を次々に交換してみては、動作させてみる…の繰り返しでした。

コントローラアッシ

　コントローラアッシは、助手席足元のエバポレータの前に固定されています。

　ビス１本とコネクターだけなので、交換自体は１分程度で済みます。

　コイツが一番怪しいと思っていたのですが、見事に外れ。
　これは値が張るので、結構ショックでした…。
リレー

　気を取り直して、次はボンネットを開けます。

　95576-73A00のリレーは、バッテリーのすぐ前あたりにあります。

　・・・と、ここで、恐ろしい光景を目にしてしまいました。

　溶けてます。

　リレー自体には、特に問題はないようでしたが、このリレーをブラケット代わりにして固定されているヒューズボックスが、ドロドロに溶けてしまっていました。

ヒューズボックスがドロドロに…。当然、中のヒューズもこの有り様。

　溶けたヒューズを新品に交換し、テスターで導通確認してみたところ、とりあえず、配線としては機能しているようでした。

　今回は、応急処置として、溶けた部分に溶着テープをぐるぐる巻きにしておきましたが、近いうちに、きちんと直さないといけませんね…。

　こうなってしまった原因を考えてみたのですが…、思うに、コンプレッサーが回ったり回らなかったりしていた頃、スイッチをガチャガチャやっていたので、ここに負荷がかかってしまったんでしょう。そして、とどめを指されて、全く回らなくなった…と。

　しかし、この応急処置の上で、さらにリレーを新品に交換してみても、コンプレッサーは回ってくれませんでした。
スイッチ

　だんだんとイヤな領域になってきました。

　すぐに手が届く場所には、特に問題が見つかりません。

　エアコンパネル付近を探るために、渋々とインパネを外します。オーディオも外さないといけないし、かなり面倒なんですよね…。ちなみに、インパネの取り外し方法を知りたい人は、インダッシュTV取り付けのページを参考にしてください。

　そして、プッシュ式のエアコンスイッチを交換してみるも…、やはり外れ。

　はい、次。

ボリュームアッシ

　残るは、ボリュームアッシとサーミスタになってしまいました。
　サーミスタの方は、勢いで部品を買ってしまいましたが、まずこれは壊れないだろうな、と思っていたので、実質的には、ボリュームアッシが最後の砦という感じでした。

　で、ボリュームアッシは、ヒーターの温度調整レバーの根元付近にビス２本で固定されていてます。
　左の写真は、新品に交換した後の写真ですが、黄色い四角で囲んだ部分がそれです。

　これを新品に交換しようとしたところで、意外な事実に気が付きました。

　下の２枚の写真を見てください。
　明らかに形状が違っているのが、お分かりいただけるでしょう…。


今まで付いていたもの。可変抵抗が付いているし、マイクロスイッチは縦。	今回調達したもの。可変抵抗は付いていないし、マイクロスイッチは横。

　今まで付いていた方には可変抵抗が付いているのに、新品にはありません。可変抵抗に繋がるべきコードは、新品の方にもあるのですが、コネクタの根元でブリッジしています。

　これを見て、ピン！ときました。改善されてるんだと。

　この可変抵抗は、ヒーターの温度調整レバーと連動する仕組みになっていますが、トラブルの種になりやすい、ということを、すでにスズキは認識していたようです。
　それにしても、取っ払ってしまうとは、潔い感じですね…。ボリュームアッシという名前なのに、ボリュームなんてどこにもない、という…。

　さらに、マイクロスイッチの取り付け向きも違います。
　このマイクロスイッチは、内気循環／外気導入の切り替えレバーと接触することによって、スイッチがオン／オフする仕組みになっています。これも、この向きにした方が、素直なんですよね・・・。

　こうなるともう、自信満々で交換しました。
　もちろん、ビンゴです！コンプレッサーは勢い良く回ってくれました。

　インパネなんて、めったに開けないので、ついでに、たまった埃を掃除しておきました。

やり方には問題がありましたが、とりあえずは直って良かったです！
これで来年の夏を、安心して迎えることができそうです。
交換不要だった部品は、いつか交換する日が訪れるだろう、と楽観的に考えることにします。

(記　2003/11/09)